
じゃあ更新しますか、と目を付けたのがg06。テザリングで自宅ネット環境とするわけですが、バッテリーを外すと起動してくれません。電源つなぎっぱなしではバッテリーが劣化してあまり気持ちがよくないので、
「バッテリーの代わりに、microUSBからバッテリー端子へ直接電気を送り込む」
という荒業をやってみました。要するに、スマホを騙してバッテリーがあるように思わせるわけです。一般的なLi-ionバッテリーパックの端子は
(1)[プラス端子]-[マイナス端子]は3.5~4.1V程度
(2)[マイナス端子]-[サーミスタ端子]間のサーミスタは8kΩ前後
あたりなので、これを模倣すれば動くはずなのです。理論上は。
まずは実現可能かテストしてみます。
電源としてはDC-DCステップダウンコンバーターを使用します。AmazonでLM2596を使ったSODIALの安物を買ってみました。
バッテリーパックと同じサイズに紙を折りたたみ、アルミ箔で端子を作ります。
ワニ口クリップで電圧と抵抗をつないでみたのですが、起動したりしなかったりと不安定。接触が悪いのかとワニ口クリップを端子に直接噛ませてみると、多少は安定して起動するようになりました。
動作することが確認できたので、本格的に組み上げを始めます。
ダミーバッテリーが紙製のままでは万が一の時によく燃えてしまうので、100円ショップでPVCの下敷きとプラ用ハサミを買ってきて、バッテリーと同じ厚さになるよう重ねて、ビニールテープで留めます。
電極はアルミ箔ではなく、アルミの板を切って使います。
100円ショップのアルミゼリー型が0.5mm厚でちょうどよかったです。
切るのはさっきのプラ用ハサミでOKです。刃にはよろしくないですが、まぁ100円なので。
重ねた下敷きの表と裏の1枚を電極の形に切り抜いておき、はまるようにしておきます。
ちなみに、アルミは普通のはんだが乗らないので、折り曲げて圧着端子のように配線を挟み込んだだけです。多少引っ張っても抜けないようなので、これでよしとします。
入力用にmicroUSBメス端子が必要なので、microUSB延長ケーブルを切って使います。このケーブルは配線が5本入っているので、電源~ダミーバッテリー間の配線にも使うことにしました。赤と白を2本まとめてプラス用に、黒と緑をマイナス用に、黄色はサーミスタ用に。
以上を適当なケースに固定して、完成。
起動してみます。
バッテリー残量は54%、温度は34℃程度。うまく騙せているようです。長持ちしてくれることを祈ります。
おまけ。
バッテリー出力を測定したりいろいろしているうちに、ショートしてしまったのか端子が融けていました。ほんのり焦げたにおいも。危ないところでした!
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